不眠、引きこもりだった私がドライヘッドスパニストになるまで③

ー私の人生を変えた1つの出会い
 
 
父の突然の死により、私は「ハッ」と我にかえりました。
 
このままではいけない。もう1回だけ1歩前に進んでみよう。
仕事をしよう。と思いました。
  
  
元々、ヘアメイクやネイル、美容室でのヘアカラーやヘッドスパのお仕事をしており、
人が笑顔で素敵になるのを見るのが元々好きだった私。
 
 
そんな時、偶然つけたテレビで、ドライヘッドスパと言う仕事が紹介されていました。
 
 
 
「あまりの気持ちよさに5分で寝てしまうほどのマッサージ」
 
 
 
私は、この言葉に衝撃を受けて、居ても立っても居られず、
気づいたらこの技術を覚えたいと、このサロンが運営している技術者養成学校に入学していました。
 
 
それはまさに、15年ぶりの初恋のようでした。
胸がときめくとはこのことだと思いました。
 
 
そのサロンというのが、
ドライヘッドスパ発祥のお店であり、今でも予約が何ヶ月待ちと言われる
「悟空のきもち」さん。
 
 
その「悟空のきもち」さんが技術習得のスクールを創立しそこに入学しました。
 
 
 
ー奥が深いドライヘッドスパの世界
 
 
ドライヘッドスパと言う言葉を初めて聞くかもしれません。
 
ドライヘッドスパとは、頭部の揉みほぐしにより、身体のコリや緊張をほぐして、不眠や頭痛、首や肩のコリをほぐし、疲れやストレスを解放するリラクゼーションマッサージです。
 
 
元々、美容室でヘッドスパのサービスもしていた私は、スクールが始まった当初は
「こんなの簡単、すぐに試験にも合格するでしょ」こんな感じで、すぐに覚えられると思っていました。
 
 
もちろんそんなことはなく、
学べば学ぶほど奥が深いドライヘッドスパの世界。
 
 
例えば、肩や首すじ、頭部のコリは、身体の緊張やストレスから起こり、
こうした身体の緊張やストレスは、元を辿ると心理的な面からも起こります。
 
 
例えば、慣れない仕事でミスをして、上司に怒られることで心理的に追い込まれ、
それにより身体が緊張してこわばり、コリや頭痛などの症状が現れます。
 
 
また、結婚後の新婚生活や出産後の子育てなどでも、心的疲労や肉体疲労が蓄積されて、
肩や首、頭痛や不眠を抱える主婦の方も多いです。
 
 
こうした方たちの身体の症状を把握して、身体と心の解放に導くため、私は来る日も来る日もドライヘッドスパと向き合いました。
 
 
試験は簡単ではなく、試験に落ちては再試験。
途中で挫ける人もいましたが、私は諦めませんでした。
 
 
その学校で出会った、厳しくも愛が溢れた先生方、同じクラスの皆さん。
その中には、今でもお付き合いしていて深い仲になった人もいます。
 
 
そして夜遅くまで練習に付き合ってくれた家族や友人の支えの中、
補講や技術指導を何度も受けて、ようやく23回目の再試験で合格することができました。
 
 
「かなさん、おめでとう!合格だよ。良くがんばったね」
 
試験官の方から合格を告げられた時は、頭が真っ白になりました。
 
 
「これからは一人でも多くの方を幸せにしてあげてね」
 
試験官の方からのこの言葉を大切に、私はサロンをオープンしました。
埼玉県吉川市のドライヘッドスパサロン ねむりん
 
次回へ続きます。
お読みいただきありがとうございました。

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